2021年の秋に皆さんにご協力いただきました「公共交通機関利用について」のアンケート結果を一部ご紹介します。
豊中市は西側に「阪急電車」、北側に「大阪モノレール」、東側に「北大阪急行」の運行があり、市内各所をつなぐ「阪急バス」「タクシー」が市民の移動を助けてくれています。
しかし、こども連れで移動する場合は荷物が多く、ベビーカーで乗車するとなると一苦労。こどもが多い多胎育児となるとベビーカーは大きく重く、荷物もこどもの分だけでバックはいっぱい。利用したくても乗り物に乗れないことが多いんです。
・回答は21件。
・多胎児の年齢に関わらず、多胎児と一緒に公共交通機関を利用されていました。
・お住まいの地域により利用する交通機関が異なり、利用経験にも差がありますが、移動時は多胎家庭も電車やバスなど利用していることがわかりました。
・利用して感じたことなど書いていただく自由記載では、ホームの構造や構内の造り、エレベーターの大きさや幅など、ベビーカー利用では狭くて通れなかったり、大きく迂回が必要であったり、点検等で使えないことがあったりと困ったことが多くあげられていました。
・ハード面だけでなく、乗務員や周囲への気兼ねなどから、使いたくても利用しにくいという声も聞かれました。
豊中市には市内のバリアフリーを考える協議会があり、現在、子育て団体として参加させていただいています。多胎家庭に限らず、こどもと一緒に公共の乗り物に乗ることが当たり前になるといいなと思っています。皆さんからの意見を踏まえ、子育て家庭が利用しやすくなるよう、これからも協議を重ねていきます。
どんな人でも「出かけたい」時に、安心してどこへでも行ける。ルールや規格(幅や大きさ)が決まっているけれど、利用者と提供者の温かなコミュニケーションで共に乗り越えていく。
そんな大人の姿を見て、こども達が「この乗り物が好き」「助け合うっていいな」と思ってくれたら嬉しいな。
豊中が「心もバリアフリーな街」になりますように。
余談ですが、双子がまだ小さな赤ちゃんだった頃、帰省先の東京の駅でエレベーターがなく途方に暮れたことや人が多すぎて怖かったこと、地元の駅のエレベーターで他人に舌打ちされたことから「この国はこどもがいたら公共の乗り物には乗れない」って勝手に諦めてしまっていました。車の運転ができたので、こどもと一緒に電車やバスに乗ったのは、双子が歩けてルールが守れるようになってからの数回のみ。なので、学校の社会の授業で豊中市を走る電車を聞かれても「?」な息子達に育ちました。とさ。